（写真：REUTERS/Stringer）

5月29日未明、首都アブジャから380キロ西に位置する同国の主要市場であり、北部の農家が豆やタマネギなどの食料を南部の商人に販売する交易と輸送拠点でもあるモクワで、大雨による破壊的な洪水が発生しました。 この洪水で11人が負傷、3000人以上が住む家を失いましたた。 少なくとも3つの地域で500世帯以上が、わずか5時間ほどの間に急速に発生した激しい洪水の影響を受けました。 屋根が辛うじて見えるほどの深さとなり、生き延びた住民は腰まで水に浸かりながら、可能な限りの身の回りの物を持ち出し、隣近所の住民を助けようとしました。 この洪水で道路が2本不通となり、橋が2カ所で崩落しました。 ナイジェリア北部の村では、気候変動で悪化した乾季が長引き、短い雨季には大雨で破壊的な洪水に見舞われます。 しかし今回の洪水は、ニジェール川河畔に近い農村地帯のモクワに特に致命的な被害をもたらしています。 昨年9月には、北東部の都市マイドゥグリで、豪雨とダムの決壊が深刻な洪水を引き起こし、少なくとも30人が死亡、数百万人が被災しました。このときの災害は、ボコ・ハラムによって引き起こされた人道危機をさらに悪化させました。(AP)